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1.5.2.0 の変更点 ​

第2版作成 最終更新 (日本時間)
確認バージョン1.5.2.0

リリース日: 2026年3月10日。1.5.1.0 からの変更です。機能追加・仕様変更と不具合修正を分けて記載します。

機能追加・仕様変更 ​

  • API・拡張 — MCPサーバ機能が加わった。
  • その他 — スタートガイドのコンテンツを更新した。
  • その他 — 拡張スタートガイド機能が加わった。
  • その他 — プロセスの一括処理でフィルタによる絞り込みを行う機能が加わった。
  • データ入出力 — 標準エクスポートで一覧画面または編集画面の項目を使用できるようになった。
  • 利用者・権限 — 項目のアクセス制御で一覧画面または編集画面で使用している項目のみ表示できるようになった。
  • 利用者・権限 — サーバスクリプトitems.Createに引数で渡したAPIキーの権限で実行できる機能が加わった。
  • 利用者・権限 — サーバスクリプトgroup.GetMembers()で取得できるユーザ情報にプロパティを利用できるようになった。
  • その他 — リバースプロキシ経由のアクセスに対し、信頼するプロキシのIPアドレスとIPネットワークを指定できるようになった。
  • その他 — Pleasanterログアウト時に削除しないCookieを指定できるようになった。

不具合修正 ​

  • その他 — TopOrderByが適用されているとトップページからの移動ができなくなる不具合を修正。
  • API・拡張 — サーバスクリプトの items.Update / Create / Upsert でプロセスIDを指定しても該当プロセスが実行されない不具合を修正。
  • その他 — マークダウンエディタで[md]と同一行に入力した内容が消える不具合を修正。
  • その他 — マークダウンエディタで特定の形式でリンクを記述するとレコードが開けなくなる不具合を修正。
  • その他 — マークダウンエディタで特定の記法を組み合わせた場合に正しく変換されない不具合を修正。
  • その他 — 第1世代インターフェースの一部でリンクテキストの視認性が悪い不具合を修正。
  • その他 — 第1世代インターフェースのレスポンシブ表示で読み取り専用のマークダウンが正常に表示されない不具合を修正。
  • その他 — 集計機能とクロス集計機能で、値未設定のデータが正しく集計されない不具合を修正。
  • その他 — 一括移動機能でリンク先項目フィルタを使うとエラーとなる不具合を修正。
  • 利用者・権限 — LDAP連携機能で複数のLdapSyncPatternsを利用時にAutoDisableの反映処理を修正。
  • API・拡張 — スマートデザインで更新を行うと、条件「共有」のサーバスクリプトが他の条件のサーバスクリプトに転記される不具合を修正。

実装を読む ​

1.5.1.0 との差分を確認しています。MCP サーバを追加したほか、スタートガイドの拡張、標準エクスポートの項目選択、プロキシ・Cookie の設定を増やした版です。

機能設定・入口要点
MCP サーバ/mcp、McpServer.jsonAPI キーで認証。配布時は無効
拡張スタートガイドExtendedStartGuides/JSON で既定のガイドを追加・削除・置換
標準エクスポートStandardExportType一覧または編集画面の項目を使う
プロセスの一括処理プロセスのフィルタ処理対象を条件で絞り込む
プロキシの信頼設定Security.ForwardedHeadersIP アドレスまたはネットワークを指定
Cookie の削除除外ExcludeCookiePrefixesログアウト時に残す Cookie の名前の接頭辞

MCP サーバの有効化と認証 ​

McpServer.json の Enabled を true にして再起動すると、/mcp エンドポイントが登録されます。既定は無効です。AI クライアントからレコードやビューを扱う入口が増えますが、標準 API の URL と同じ形式で呼ぶものではありません(McpServer.json、Startup.cs)。

json
{
  "Enabled": true,
  "ReadOnlyMode": true
}

認証には既存のユーザー API キーを使います。キーは X-API-Key ヘッダで渡し、なければ Authorization の Bearer 値が使われます。ReadOnlyMode は読み取り専用にする設定で、ツールの公開・実行の判定に使われます。上の例は更新操作を許可しない接続設定です(McpApiKeyHelper.cs、ToolPermission.cs)。

MCP 専用のレート制限とログ設定も同時に追加されています。固定窓・スライディング窓・トークンバケット・同時実行数の制限は配布時には無効で、DB へのログ記録は有効です。1.5.6.0 の RateLimit.json とは別の設定です(McpServer.json)。

この版の提供ツールと、後続版で追加された作成・削除・添付機能を区別してください。詳しい認証と内部処理は プリザンターの MCP、作成・削除の追加は 1.5.3.0 にまとめています。

拡張スタートガイド ​

トップ画面のスタートガイドが拡張対象になりました。設定は App_Data/Parameters/ExtendedStartGuides/ の JSON に置き、Append・Prepend・Remove・Replace・ReplaceAll で既定のガイドを操作します。組織・グループ・ユーザー単位の対象指定もできます(ExtendedStartGuide.cs)。

json
{
  "TargetId": "SgManual",
  "Action": "Append",
  "StartGuides": [
    {
      "Id": "SgCustomManual",
      "Text": "運用マニュアル",
      "Url": "https://example.com/manual",
      "Target": "_blank"
    }
  ]
}

この例は、既定のマニュアルの直後にガイドを追加します。既定のコンテンツもこの版で更新されています。アイコンや各アクションの使い分けは 拡張スタートガイドのカスタマイズ を参照してください。

標準エクスポートに一覧・編集画面の項目を使う ​

StandardExportType に Default = 0、Grid = 1、Editor = 2 が定義されています。Grid は GridColumns、Editor は EditorColumnHash の項目を使って出力項目を組み立てます。列名を毎回個別のエクスポート定義に写すことなく、画面で使う項目を出力に反映できます(SiteSettings.cs、SiteSettings.cs)。

全体の既定は General.json の StandardExportType で、配布時の値は 0 です。追加された機能が自動で一覧項目の出力に切り替えるわけではありません(General.json)。

項目のアクセス制御画面にも「使用している項目のみ表示」が追加されました。初期表示では有効になり、一覧・編集画面で使う項目に絞って権限を設定できます。表示の絞り込みであり、既存のアクセス制御を一括解除する操作ではありません(PermissionUtilities.cs)。

プロセスの一括処理とサーバスクリプト ​

プロセスの一括処理でフィルタによる絞り込みが使えるようになりました。一括処理の対象を条件で限定する変更です。プロセスを無効化する 1.5.1.0 の機能とは別に、実行対象の選択を増やしています。

items.Create は引数の JSON に API キーを指定した場合、そのキーのユーザー権限で作成できるようになりました。作成用のコンテキストを作る際、引数側の ApiKey が未指定の場合にだけ元のコンテキストのキーを補います。キーのユーザーが作成先の権限を持つ必要があります(ServerScriptUtilities.cs、ServerScriptUtilities.cs)。

javascript
const created = items.Create(123, JSON.stringify({
    ApiKey: 'sample-api-key',
    Title: '連携で作成したレコード'
}));
context.Log(created);

123 は作成先サイト ID に置き換えます。バックグラウンドサーバスクリプトの場合は別の分岐になり、元の UserId・DeptId・TenantId でコンテキストを作ります。API キー指定の動作をそのままバックグラウンド実行にも当てはめないでください(ServerScriptUtilities.cs)。

グループオブジェクトの GetMembers() は、従来の ID・管理者フラグに加え、GroupName、DeptName、DeptCode、LoginId、Name、UserCode、TenantManager、Disabled を返すようになりました。メンバーの名前や無効状態を、別の取得処理を挟まず参照できます(ServerScriptModelGroupMemberModel.cs)。

Security.json の ForwardedHeaders に、信頼するプロキシの IP アドレスを指定する KnownProxies と、IP ネットワークを指定する KnownNetworks が追加されました。起動処理は指定値を解析して ASP.NET Core の転送ヘッダ設定へ登録します。対象のヘッダは X-Forwarded-For と X-Forwarded-Proto です(Startup.cs)。

json
{
  "ForwardedHeaders": {
    "KnownProxies": ["192.0.2.10"],
    "KnownNetworks": ["192.0.2.0/24"]
  },
  "ExcludeCookiePrefixes": ["SamplePreference_"]
}

ExcludeCookiePrefixes はログアウト時に削除しない Cookie の名前の接頭辞です。配布時は空配列です。プロキシの認証ヘッダを使ってログインする機能は、この版の転送ヘッダ設定とは別に 1.5.3.0 で追加されます(Security.json)。

調査元 ​

変更履歴

第2版1.5系の変更記事に設定例と実装の詳細を追加
第1版1.5.2.0 の変更点と4項目の比較データを追加