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1.5.5.0 の変更点 ​

第2版作成 最終更新 (日本時間)
確認バージョン1.5.5.0

リリース日: 2026年6月9日。1.5.4.0 からの変更です。機能追加・仕様変更と不具合修正を分けて記載します。

機能追加・仕様変更 ​

  • 運用・設定 — パラメータファイルの設定をUIから変更できるようになった。
  • 通知・メール — AWS SESによるメール送信機能が加わった。
  • その他 — フォーム機能で情報公開機能を有効化したテーブルをリンク項目として使用可能とできるようになった。
  • その他 — ReminderSchedulesの起動間隔を設定できるようになった。
  • 実行環境・DB — コンテナ環境向けHTMLキャッシュ無効化ミドルウェアを利用できるようになった。
  • その他 — サマリ同期機能のパフォーマンスを改善した。
  • 利用者・権限 — 権限チェッククエリのパフォーマンスを改善した。

不具合修正 ​

  • その他 — マークダウンで入力したURLに含まれる「&」が「&」に変換されてしまう不具合を修正。
  • 利用者・権限 — クロス集計のエクスポート結果に、削除されたユーザにリンクしているレコードが含まれない不具合を修正。
  • その他 — 説明項目で「ビュワー切替:無効」を設定した際、画像の貼り付けができない不具合を修正。
  • その他 — 説明項目で「ビュワー切替:無効」を設定した際、自動ポストバック時にクラッシュする場合がある不具合を修正。
  • 通知・メール — 説明項目に入力したメールアドレスにアンダースコアが含まれている場合、自動リンク化が機能しない不具合を修正。
  • 画面・表示 — フィルタの選択肢一覧が意図しないタイミングで閉じてしまう不具合を修正。
  • API・拡張 — サーバスクリプトの「更新後」条件で hidden.Add を使用しても値が反映されない不具合を修正。
  • 画面・表示 — リンクの多いテーブルでビューの設定ダイアログのパフォーマンスが悪化する不具合を修正。
  • データ入出力 — サイト数が多いフォルダでサイトパッケージのエクスポートができない場合がある不具合を修正。
  • 利用者・権限 — プロセスのアクセス制御タブで有効化した権限が選択肢に残る不具合を修正。
  • 画面・表示 — 第一世代テーマでリセットボタンのデザインが異なる不具合を修正。

実装を読む ​

1.5.4.0 との差分を確認しています。パラメータの画面管理、AWS SES のメール送信、リマインダーの間隔設定、HTML キャッシュ制御を追加した版です。

パラメータを画面から管理する ​

ParameterSetting.json が新設されました。配布時は画面管理・再起動ともに無効です。有効化する例は次のとおりです(ParameterSetting.json)。

json
{
  "EnableScreenManagement": true,
  "EnableRestart": false,
  "RestartCheckIntervalSeconds": 120
}

画面の管理権限は EnableScreenManagement と context.HasPrivilege の両方で判定します。テナント管理者であることだけを条件にしていません。画面からの再起動要求も、特権ユーザーであることと EnableRestart の有効化を別途確認します(Permissions.cs、Permissions.cs)。

保存先は JSON ファイルではなく DB の差分 ​

画面管理では Parameters テーブルが使われます。初期化処理は、JSON ファイルから読み込んだ値に対し、タイトルに対応する DB の Body をパッチとして適用します。画面で保存した設定が、そのままサーバーの JSON ファイルを書き換える仕組みではありません(Initializer.cs、Initializer.cs)。

図を読み込み中…

Env、ParameterSetting、Rds、Migration などは patch: false で読み込まれ、DB のパッチ対象から外されています。画面で管理できる設定と、起動のためにファイルで管理する設定を区別します。既存のファイル配置やリロードは パラメータ にまとめています(Initializer.cs)。

AWS SES でメールを送る ​

Mail.json に Provider と AwsSes が追加されました。配布時の Provider は Smtp です。SES を使う例は次のとおりです(Mail.json、Mail.json)。

json
{
  "Provider": "AwsSes",
  "AwsSes": {
    "AccessKeyId": "sample-access-key",
    "SecretAccessKey": "sample-secret-key",
    "SessionToken": null,
    "Region": "sample-region",
    "ConfigurationSetName": null
  }
}

AwsSesMail は MIME メッセージを組み立て、添付ファイルも含めて SES の API に送ります。AWS へのリクエストの署名処理も実装されています。SMTP ホストを SES に変える方法とは別の、メールプロバイダの切り替えです(AwsSesMail.cs、AwsSesMail.cs)。

同じ版で SendGrid.ApiKey の設定も追加されています。環境に合わせて使うプロバイダを選び、既定の Smtp のままで SES の設定だけを埋めないようにします(Mail.json)。

リマインダーの起動間隔 ​

BackgroundService.json に ReminderCheckIntervalSeconds が追加され、固定 60 秒だったリマインダーのチェック間隔を設定できるようになりました。配布時の値は 60 秒です(BackgroundService.json)。

実際に使用する値は 30〜3,600 秒の範囲に丸められます。範囲外を指定した場合は、設定値と実際に使う値を警告ログに残します。この間隔はリマインダーのスケジュールを調べる周期であり、通知を送る日付・時刻そのものとは別です(ReminderBackgroundTimer.cs)。

HTML レスポンスのキャッシュを無効化する ​

Service.json の DisableHtmlCache を true にすると、NoCacheHtmlMiddleware が登録されます。text/html のレスポンスに次のヘッダを付けます。JSON や画像を一律に対象にする処理ではありません(Startup.cs、NoCacheHtmlMiddleware.cs)。

http
Cache-Control: no-cache, no-store, must-revalidate
Pragma: no-cache
Expires: 0

配布時の値は null で、環境変数から値を解決した後も未指定なら false になります。コンテナで実行するだけで自動的に有効になる設定ではありません(Initializer.cs)。

公開フォームのリンク項目と同期処理 ​

フォーム機能では、情報公開を有効にしたテーブルをリンク項目に使えるようになりました。フォームからリンク先の選択肢を扱う機能の変更です。

サマリ同期の性能改善に合わせ、SummarySync.json に同期処理の待ち時間と区切り件数が追加されました。配布時は SynchronizeSummariesDelayMilliseconds = 0、SynchronizeSummariesDelayChunkSize = 100 です。待ち時間を設ける設定と、後続の 1.5.7.1 の CSV インポート時の同期対象を絞る修正は別の変更です(SummarySync.json)。

権限チェッククエリにも性能改善があります。機能追加の一覧にある性能改善は、画面管理やメールプロバイダのように新しい入口を増やす変更と分けて扱います。

調査元 ​

変更履歴

第2版1.5系の変更記事に設定例と実装の詳細を追加
第1版1.5.5.0 の変更点と4項目の比較データを追加